第13回:初期の流線形自動車
/A.L.F.A. 40/60cv RICOTTI (RIO 1/43)
今回のモデルはイタリアRIOの『アルファ
40/60cv・リコッティ』。
実車は1914年にマルコ・リコッティ伯爵の依頼により、当時のスポーツカーであり、またレースカーでもあった『アルファ40/60馬力(まだアルファ・ロメオになる以前)』をベースに、「カロッツェリア・カスターニャ」がトルペード型・流線形ボデーを架装したものだ。最高スピードは139Km/hを記録している。 現在発売中の「SOLO
ALFA #8」 (二玄社 2009年12月現在)に、このクルマのリビルトの様子が掲載されている。
RIO社は1962年にスタートしたイタリアのミニカーメーカーで、現在はアートモデルやベストモデルを持つ「M4」のブランドのひとつとなっている。スタート当初からクラシックカーを中心に、ダイキャストボデーにプラスティック、金属、皮などの素材を複合的に組み合わせた、先進的なモデル作りを得意としていた。その分、取扱いには特に注意が必要で、価格も当時としては他のものと比べて高価なものであった。このリコッティモデルは長い期間にわたって作られていて、近年までカタログ・モデルとなっていた。 バリエーションとして、他にオープンボデータイプがリリースされていた。
「流線形」が大好きな私としては、ユニークな形にひかれてコレクションに加えたのであった。このモデルは初期のもので、特にパッケージデザインが当時のイタリア・グラフィックデザインの先進性を反映したすばらしいものとなっている。私にとって、当時のRIOのパッケージは、数あるミニカー・パッケージの中で、ベスト・デザインだと思っている。グラフィカルなパッケージやイラストレーションの入ったパッケージは、なかなか捨てがたい味わいをもっている。
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