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Column
私のおもちゃ箱から

第41回:ペンシルバニア鉄道 #3768(WEAVER 1/48 & クライスラー・エアフロー 1934(IXO 1/43)


いつのころからか「流線型」と聞くと興奮するわたし・・・。 
1929年にはじまった大恐慌のあと、デザインの潮流がストリームライン時代といわれるように、乗り物から家庭用品さらには産業機械までストリームライン(流線型)スタイルが大流行した。 それまで、むきだしのメカニズムが普通だった工業製品にカバーをすることによって見た目も美しく、より人が扱いやすく、洗練されモダンな感覚のデザインとなった。 これらのデザインをリードしたのは、この時代アメリカに誕生した新しい職業「インダストリアルデザイナー」たちによるものであった。 その中でも一・二を争うスターデザイナーとして知られていたのが、フランス生まれの『レイモンド・ロウィ』であった。 彼は日本ではタバコ「ピース」のパッケージデザインで知られ、その著書の日本語タイトル「口紅から機関車まで」はさまざまなところで引用されている。
今回、紹介するモデルは、そのロウィがデザインしたアメリカ・ペンシルバニア鉄道の蒸気機関車「K4s型・3768号機」のモデルである。 この「K4s型」は1914年から28年にかけて作られた、日本の蒸気機関車「C61」と同じ車軸配列のパシフィック型機関車の名機で旅客に貨物に大活躍した。 「K4s型」はロウィによって『トルペード』と呼ばれる流線型のシュラウドにリデザインされ、1936年2月に完成した。 当時、流線型の車両はこの3768号機のみであったが、後にロウィとペンシルバニア鉄道のコラボレーションは「T-1」、「S-1」、「GG1」の機関車や特急「ブロードウェイ・リミテッド」の客車と華やかな流線型のデザインを生み出していくことになる。 
3768号機のHOゲージ真鍮モデルをある模型店ではじめて見たとき、ぜひ欲しいと思ったものだが、そのモデルは高価で残念ながら諦めてしまった。 ちなみに、写真のモデルはアメリカ・WEAVER社製Oゲージ製品で、真鍮とプラスティックの複合モデル。 生産は韓国(今や精密な鉄道模型の生産を一手に引き受けている)。 
そして、ミニカーの方は同時代の流線型デザインの量産乗用車として知られる、「1934年クライスラー・エアフロー」。 わざわざ風洞実験設備を作ってデザインされた先進のボデーは自動車の歴史に残るものであったが、商業的な成功は収められなかった。 しかし、その影響はトヨタAAセダンをはじめ、日本車に活かされていくことになった。 モデルはIXO社製の1/43製品。


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